社報めばえ 2025年 冬号 掲載記事


様々な産業で活躍するロボットシステムや機械をオーダーメイドで開発する共栄製作所。 創業時の想いが込められた「皆が共に栄えるように」という社名のもと、技術と創意と信念で日本のモノ作りを支えています。
1969年に私の父が創業した当社は、工作機械メーカーの下請けとしてスタートしました。その後、和紙の産地という地域性から和紙原料の加工機械を開発したことで「科学技術長官賞」受賞。その話題性と、その後の技術の研鑽により、東京大学宇宙線研究所(スーパーカミオカンデ)のニュートリノ測定装置の一部を手掛けるに至りました。また、地元の飛騨高山は家具の産地でもあり、木工機械の特注品も昔から手掛けています。転機となったのは2000年。ITバブルがはじけ、当時主力品だったデジカメ用検査機などの極端な受注減少で経営危機に陥りました。
ちょうど私が入社したタイミングで、システム販売部を立ち上げて新規開拓に奔走。当時は自動車業界で「カイゼン」を旗印に省力化にむけた特注機械の需要が旺盛で、関連する加工機・検機・洗浄機などの受注を獲得しピンチを脱しました。
この教訓から一つの分野に依存することのリスクを痛感し、農業機械や環境機器など業種業界にとらわれず多方面でニーズを掘り起こすことにも注力しています。これからも、お客様の、こんなことが出来る機械があったらいいな、あんなことが出来るロボットがあったらいいね、といったお困りごとにアンテナを張り、ドラえもんの様な会社を目指していきたいと考えています。
共栄製作所の技術は、農業・エネルギー・製造など、さまざまな分野で活用されています。

苗植え用穴掘り機「モグ太郎」
草刈り機を改造した穴掘り機で、
野菜の苗植え時の腰の負担を軽減

ペレットストーブ
木質性の燃料「ペレット」を使うことで
高燃費、省スペースなストーブを実現

アロマオイル抽出装置
地産材を活用したアロマオイルを
小回りの効く装置で商品化

ビール瓶洗浄機
地ビールなどの多品種少量品を
リサイクルするのに活躍

パイプベンダー搬送ロボ
パイプ加工の一連の工程を、加工機・
ロボットアーム・コンベアによる連携で自動化
椅子の座グリ加工を自動化する「3Dスキャニングコッピングマシーン」を同社から導入。初期加工の省力化・均一化・定時間化を実現しました。また、同社の「フィンガーカットボーリング加工機」は、椅子の肘部分のパーツ加工における、斜め切断・ダボ穴ボーリング・フィンガージョイント加工、の3段階の工程を一つの機械で完結する優れものです。No.7000チェアには、同社が浜本工芸向けにカスタマイズした独自開発の技術が息づいています。

フィンガーカットボーリング加工機

3Dスキャニングコッピングマシーン