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【曲木】多々良 拓也です。

CONCEPT 家具づくりのこだわり

浜本工芸の職人

高品質な家具を少しでも
安くご提供するために。

曲木

多々良 拓也 TAKUYA TATARA

1989年入社。
持つだけでその木材の含水率がわかる曲木職人。

さらなる品質向上と不良数の削減を目指し、日々試行錯誤を繰り返しています。

私のいる佐伯工場はダイニングチェアやソファーといった脚物と呼ばれる家具製品、主に椅子の製造をおこなっています。
入社してしばらくは様々な部署を転々とし、すべての工程を経験し終えた頃、現在の曲木工程の担当になりました。
約20年前のことです。

曲木とはその名の通り木を曲げることをいいます。
高温の蒸気で木材を蒸したのち、専用の型枠に入れ、プレス機でプレスしながら曲げていきます。
それまで家具の曲線をつくるには木を削るしか方法がありませんでしたが、曲木を導入することによって木の繊維を壊すことなく曲線をつくることが可能になりました。
木の繊維を壊さないので、耐久性も高く、木目も通り美しく仕上がります。
家具メーカーの中でもいち早くこの技術を導入した浜本工芸の代名詞的な技術です。

曲木は常に不良(不良とは曲がり過ぎたり、ヒビが入ったりした木材のこと)との闘いです。
不良が多ければそれだけコストが上がり、ひいては販売価格にも影響します。
いかに不良を少なくするのかは曲木工程の大事なポイントなのです。
曲木担当になった直後は覚えることが多く、日々の業務をこなすことで精一杯でしたが、試行錯誤を繰り返しすうち不良数を大幅に削減することができました。
いま思えば、入社当初に色んな作業工程を経験できたことが役に立っているような気がします。

中には何をやっても折れる木材があるので、不良率をゼロにすることは不可能かもしれませんが、現状に甘んじることなく、お客様に高品質な家具を少しでも安くご提供できるように、常に品質向上とさらなる不良数の削減を目指していきます。