浜本工芸

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曲木です。

家具づくりのこだわり

曲木  /  まげる

木目を美しく、強度を備えた曲げ木加工

浜本工芸がおこなっている曲木加工は、高温の蒸気で蒸した木材を型枠でプレスする方法です。
削り出しや、挽き曲げと異なり、木の繊維を断ち切ることがなく、木目を美しく、強度を保てることが特長です。
この加工には、ねじれや割れが生じやすいため、熟練の技が必須です。
浜本工芸では、曲木の技術をいち早く自社に取り入れ、長年技術の追求を続け、ノウハウを蓄積しています。

ポイントは含水率

曲木加工で不良品を出さないようにするには、含水量の割合を見極めることが肝要です。
少ないと折れやすく、多いとその後の乾燥工程で割れが出やすくなります。
含水率は、検査機を使って調べていますが、熟練の職人ともなると、持っただけでその木材の含水率がわかります。
素材ごとに異なる含水率とその日の気象条件を見極め、曲げる角度に最適な設定をおこなうには豊富な経験が求められます。

デザインに生かす、曲げ木の技術

桐材の曲木加工 軽量で丈夫な桐。
シワや変色が起こりやすいのが難点です。
桐材は蒸せないため、職人が必要な水分量を見極め、霧吹きで水分を与えて加工をしています。
長尺の曲木加工 継ぎ目のない優雅な曲線を描く長尺曲木。
割れやねじれが出やすいため、長年の研究と、幅140mm、長さ1500mmの材料まで加工ができる専用機器を導入することで、均一な仕上がりを可能にしています。
ハギ材の曲木加工 70年の歴史の中で培ってきた接着のノウハウを生かすことでハギ材でも曲木加工を可能にしました。
ハギ合わせした木材を、自然な素材感を生かしつつ、しなやかな曲線に仕上げます。
曲木と曲木の接合 丸くやさしい曲線は浜本工芸の特色です。
それを表現するには、複雑な工程を必要とする場合があります。
例えば、椅子の背部分などで2種類の曲木を組み合わせる場合、わずかな段差も気になるため、寸分の狂いも許されません。
そのため厳しい検査基準を設けてより完成度を高めています。
養生と全数検査 曲木加工を終えた後もしばらくの間、木材は動こうとします。
元に戻ろうとしたり、より曲がろうとしたり。
また、加工のため、一時的に上がった含水率を適正値に戻す期間も必要です。
そのため浜本工芸では、6~9日間の養生期間を設けており、全ての木材の曲がり具合、割れ、ひび等の検査もおこなっています。

工程

1.含水率(がんすいりつ)検査

木材に含まれている水分量の検査をおこないます。

2.割れ防止処理

木材の両端に割れ防止剤を塗布します。

3.蒸煮(じょうしゃ)作業

高圧真空蒸煮釜に木材を入れ、曲げやすいように高温の蒸気で木材を蒸します。

4.プレス加工

部材ごとにある専用治具(じぐ)をセットして、プレス機で木材を曲げていきます。

5.養生

プレス機から取り出した木材は、6~9日程度の養生期間を設け、木材を乾燥させます。

6.全数検査

専用の検査機を使い、すべての木材の割れや折れ、曲がり具合等の検査をおこないます。

マメ知識◎曲木
トーネットが曲木の発案者ではなかった!?

曲木技術の第一人者として知られているドイツのミヒャエル・トーネット(Michael Thonet 1796-1871)。
曲木といえばトーネットというほど業界では有名です。
そのため曲木の発案自体もトーネットと思われがちですが、実際の所は定かではありません。
蒸気を使って木材を曲げる技術の原型は18世紀後半くらいに存在していたようですし、特許もトーネットが取得する以前、アメリカのサミュエル・グラッグという椅子職人が最初ともいわれています。

トーネットの優れていた点は、ノックダウン方式を採用し、工場に蒸気機関を導入するなど、デザインに曲木を取り入れた椅子を大量生産できる体制を整え、曲木を使った椅子を世界的に普及させたことにあります。
家具好きの方なら一度は聞いたことがあるかもしれない「No.14」チェアはトーネットの代表作で、世界一普及した椅子ともいわれ、現在までに生産された脚数は、1億脚以上とも、2億脚以上ともいわれています。